ほうれい線対策として、ヒアルロン酸配合の化粧品を使っている方もいるのではないでしょうか?しかし、化粧品成分としてのヒアルロン酸は、乾燥肌を予防するので、乾燥による浅いほうれい線へは効果がありますが、深いほうれい線は改善できません。一方、ヒアルロン酸注射はほうれい線に即効性のある効果を発揮します。そこで、今回は ヒアルロン酸注射のほうれい線への効果 、についてご紹介します。
ヒアルロン注射のほうれい線改善の効果
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線に対して即効性のある効果を発揮します。目の下、ゴルゴライン、マリオネットライン、涙袋、額、唇などにヒアルロン酸を注入することでしわを改善し、肌をふっくらと見せる美容医療で、プチ整形とも呼ばれていますが、特に、ヒアルロン酸注射の効果が出やすいのがほうれい線治療なのです。
ヒアルロン酸注射のメリットは、注入自体が5~10分程度と施術時間が短く、施術当日からすぐに効果が現れ、傷跡がほとんど残らず、術後のダウンタイムがほとんどないことです。料金は、注射1本で3~6万円程度のところが多く、美容医療の中では経済的な負担は小さいほうです。
一方、デメリットは、ヒアルロン酸の定期的な注入が必要なことです。ヒアルロン酸はもともとからだにある成分なので、注入したヒアルロン酸は徐々にからだの中に吸収されてなくなってしまい、またほうれい線が目立ち始めてしまうのです。効果の持続期間は個人差がありますが、およそ数カ月から半年に1度は注射をしないとその効果を維持できません。また、ヒアルロン酸を注入することでふっくら見せているだけなので、たるみそのものを改善しているわけではなく、ほうれい線自体がなくなるわけではないのです。
中には長期にわたって効果が持続するというヒアルロン酸の種類もありますが、そういったものは体内に吸収されない成分が含まれていることがあり、人によってはアレルギーを起こしたり、腫れの原因になることもあるので、注意が必要です。
美容医療で使われるヒアルロン酸注射の種類
注射に使われるヒアルロン酸には、柔らかいタイプと硬いタイプがあります。適用箇所や症状によって使い分けされ、一般的に、硬いタイプは、眉間のしわや深いほうれい線、鼻や唇など、柔らかいタイプは、目の下や額の浅いしわなどに適しています。
また、注射に使われるヒアルロン酸には、動物由来とそうでないものがあります。動物由来のものはアレルギーの心配がありますが、そうでないものは心配がありません。さらに、一緒に配合されるそのほかの成分もあり、美容液成分配合のものや、麻酔入りのものもあります。
さらに、ヒアルロン酸の構造によって体内への吸収時間や持続性が異なります。ゲルタイプのものは、ゆっくりと溶解・吸収が進むため、効果が長続きします。一方、液状タイプのものは、溶解・吸収が早く効果の持続性ではゲルタイプに劣りますが、なめらかで潤い感があります。
こうした違いに基づいて、さまざまな商品名のヒアルロン酸注射が使われているのです。
まとめ
ほうれい線改善の効果が実感しやすく、美容医療の中でも比較的手軽にできるヒアルロン酸注射ですが、失敗のないように、熟練した技術を持った医師を選び、事前にしっかり相談をし、ヒアルロン酸の種類や起こりうるリスクについてしっかり納得した上で行うことが大切です。